在院日数の短縮化に伴い、医療依存度の高い在宅療養者や、在宅での終末期を迎える事を望む方が増えています。
このコンテンツを利用し、在宅療養者を支える専門職の皆様と訪問看護とのよりよい連携、切れ間のない看護の提供に寄与できればと思います。訪問看護と在宅サービス従事者が協働し、広いネットワークのもと、在宅療養者の健康をサポートしていきましょう。
ケアマネジャーが訪問看護ステーションと連携していく上で、迷うことや質問されることをQ&Aとしてまとめました。
◆訪問看護の利用対象者は、その主治医が指定訪問看護の必要性を認めたものに限られます。そのため、訪問看護ステーションは、訪問看護の提供の開始に際しては、利用者の主治医が発行する「訪問看護指示書」の交付を受ける必要があります。
◆訪問看護の実施に当たっては、慎重な状況判断が要求されることを踏まえ、主治医との密接な連携を図ることが重要です。適切な訪問看護を提供するために、定期的に「訪問看護計画書」および「訪問看護報告書」を主治医に提出します。
訪問看護指示書の種類
(1)訪問看護指示書
通常使用される訪問看護指示書で、月1回主治医が『300点』を算定できます。(2)特別訪問看護指示書
患者の急性増悪などにより、頻回の訪問看護が必要になった場合に交付し、月1回主治医が『100点』を算定できます。ただし、「気管カニューレを使用している状態にある者」「真皮を越える褥瘡の状態にある者」については、月2回まで交付できます。(3)在宅患者訪問点滴注射指示書
週3日以上の点滴注射を行う必要を認め、訪問看護ステーションに対して指示を行う場合に交付し、主治医が『60点』を算定でき、患者1人につき週1回(指示期間7日以内)に限り、月に何回でも交付できます。(4)精神訪問看護指示書
精神障害者社会復帰施設等において、同時に複数(8人まで)の患者に訪問看護を行う場合(訪問看護ステーションが訪問看護基本療養費(Ⅱ)を算定)に交付し、月1回主治医が『300点』を算定できます。チェックリストをダウンロード (112Kb)
以下のような項目に一つでも該当する場合は、訪問看護の利用について、ご検討ください。
現在の療養状況は? | |
---|---|
食生活 | 食事の摂取量が少ない、食事内容に極端な偏りがある、水分摂取量が少ない、誤嚥しやすい、脱水をおこしやすい |
排泄 | 便秘がある、頻尿がある、尿が出にくい |
清潔 | 入浴時に脈や血圧が変動しやすい、ひとりで浴槽に入れない、口腔内の清潔が保てない |
移動 | 転倒の既往がある |
その他 | 精神的に不安定、不眠 |
医療処置がある? | |
インスリン療法等の自己注射、経管栄養(胃ろうなど)、点滴、中心静脈栄養、創や褥瘡の処置、人工肛門、腹膜透析、 尿路系管理(留置カテーテル、自己導尿、人工膀胱)、疼痛管理、在宅酸素療法、人工呼吸器(マスク式・気管切開下) |
|
服薬の管理は大丈夫? | |
|
|
リハビリテーションは必要? | |
|
|
介護を取り巻く、ご本人やご家族の状況はいかがでしょうか? | |
|
出典:「訪問看護コールセンターおかやま」チェックリスト